鬼デニム 赤鬼モデル 色落ちレポート
鬼デニム!
15年位前に購入した赤鬼モデルです。
当時から異彩を放っていた鬼デニム。今とは違ってシルエットの種類が少なかったんですよね。確か青鬼(レギュラーストレート)か赤鬼(ゆったりストレート)の2種類だけだったような…
こんな凸凹した生地があるのかと当時ビックリした記憶があります。多分、他にはまだこういう生地は無くて珍しかったんですよね(知らないだけで他にもあったのかも知れませんが)
物欲が抑えきれませんでした 笑
こうやって見ると全然まだ色が残ってるんですよね…
週末中心とは言え数年がかりでずいぶん穿き込んだつもりなんですけどね、ドロ染め中のDB513なんかに比べるとかなり染めが濃いと言うか色落ちがしぶとい印象です。
ゆったりしたシルエットの割には腰周りに薄っすらですがヒゲが入ってます。ちょうど一番太ってた時期に穿いてたからですね 笑
ディテール
太番手の糸であしらわれたリーバイスっぽいステッチ、今のステッチとは全然違う形ですね。個人的にはこのくらいは許して貰えないのかと思ってしまいますが…
財布のアタリがいい感じ。
「鬼」一文字の赤タブは変化しませんでした。
中盛りされたベルトループ、オフセットされず中央に縫製されています。
リベットは打ち抜き、コインポケット周辺のアタリの感じは好きなポイントです。
ボタン類は全部月桂樹柄のドーナツボタン、隠しリベットが見えます。
セルビッチはオレンジ色で割と幅は狭め。ただアタリが出ませんでした。
穿き込みが甘いのか… 試しに乾燥機でもかけてみようかな。
生地感
鬼デニムと言えば、なんと言っても生地のザラ付きを通り越した凸凹具合いなんですが、写真って難しい 笑
まだ裏からの方が分かりやすいかな?
織ムラが凄いのは分かると思います。じっと見つめてるとちょっと目が眩む感じですよね 笑
まとめ
全体的なディテール的にはビンテージリーバイスに寄せてますが、いわゆるレプリカ系とはちょっと違う独自の世界観も魅力の一つかと思います。
最近の鬼デニムを見て、生地の種類やシルエットが増えててビックリしました。何より定番だと思ってた青鬼と赤鬼が無くなってるとは…
時代の要求なんでしょうけどね。
個人的にはこの生地でブーツカットとか作って欲しい。そうしたら間違いなく購入します!笑
本気で泥染めに挑戦してみた①
きっかけ
ジーンズの何が好きかと言えば、自分自身はやっぱりその色落ちに尽きるだろうなと思ってます。
ブログのタイトルにも使った青と白の醸し出すコントラストに魅了され、わざわざ生の状態からジーンズを育成しているんですが中々どうして上手くいかない事もよくあって…
我慢出来ずに洗濯してしまうんですよね 笑
あとジャストサイズがちょっと苦手 笑
まぁそれでも懲りずに育成してるんですが、やっぱり本物のビンテージのようにはいきません。
色落ちはさせられるけど味わい深さが足りない感じですかね。
それなら本当の仕事着として扱われていた頃のようにジーンズに試練を与えてみよう!と思い、泥染めにチャレンジしてみました。
JOHNBULL SEWING CHOP 513BD
確か、新品で購入したのは20年前位だったでしょうか。当時既に廃番となっていたんですがヤフオクで新品を購入しました。
でも実際に穿き始めたのはこの3年くらい。
リーズナブルだけど色落ちに定評がある…って記憶だったんですけどね、メリハリのない色落ちに育ってしまいました。
ゆったりめのストレート、いわゆるXXタイプみたいな感じのシルエットです。
全体的にはビンテージのリーバイスをお手本にしつつも、隠しリベットが無かったりセンターのベルトループがずれて無かったりします。
まぁ、確か税別で¥12,800でしたからね、コスト重視ってところだったんでしょうか。
生地の感じとしては、上のバックポケットの写真が一番実物に近い感じです。
セルビッチはハッキリとした色味のオレンジ。
チェーンステッチで裾上げしたんですがあんまり畝りませんでしたね。
実はこれ、お直しのチェーン店の銀の糸でやって貰いました。シングルステッチでいいやと思って持ち込んだらお預かりならチェーンステッチが出来るって事でお願いしました。
畝らなかったのはステッチのせいか生地のせいか分かりませんが、近所にチェーンステッチやってくれるようなお店も無いんでまた頼むつもりです 笑
実際はもう少し青味が強いんですが…
濃いめの染料で新品時はかなり黒っぽかったんですが、染めが浅いのか割とアタリは付きやすかった印象です。
とまぁ、写真だと上手く伝わらないかもしれませんが全体的に白っちゃけた感じなんですよね。
もちろん、育成方法が悪かっただけでジーンズに責任はありません 笑
なので、もうひと手間ふた手間かけてみる事にしました!
いざ「泥染め」
実は泥染め自体は始めてではありません。
20年以上前ですね、若かりし頃にもチャレンジしたんですがただの泥汚れで終わってしまいました 笑
なので今回はその記憶を思い出して慎重に進めます。
いきなり草むらの写真ですいません 笑
泥染めと言っても泥水につけただけでは大した変化が無いのは過去に経験済みなので、今回は埋めて放置する作戦です。
まずは、この草むらにジーンズを埋める穴を掘っていきます。
こんな感じで穴を掘っておいて…
ジーンズはあらかじめ水で濡らしておきます。こうしないと上手く泥水が染み込まないんですよね…
過去の失敗を生かさないと 笑
掘った穴に水を溜めながら土を混ぜて泥水を作ります。で、出来た泥水にジーンズを漬け込んで満遍なく馴染ませていきます。
その上に掘り返した土を盛っていき…
踏み固めて無事完了!
この状態で暫く放置します。
どのくらい放置するかは… 全く決めてません。
これを2、3日で掘り返しても大して効果が無いのは分かってますし、他に穿きたいジーンズのストックも充分にあるので記憶から消え去る位放置しようと思ってます 笑
ビンテージブーム全盛期の頃、リーバイスのビンテージ品が金鉱の跡に埋もれてたとか雑誌に載ってましたよね。それを再現出来ないかと 笑
まぁあちらはアメリカ大陸の金鉱で、こっちは関東ローム層の赤土と土壌がだいぶ違うんですけどね、ただ汚れるだけじゃなくて土の中の成分とか雨水の影響がデニム地にどんな影響を与えて表情がどんな風に変化するのかを見てみたいと思ってます。
EDWIN 505SX-R 色落ちレポート
初レポートのLee 101Bに続いて、これまた25年位前からのお付き合いになるEDWIN 505SX-Rです。
前回の投稿の後によくよく記憶を遡ってみると、もしかしたらこっちの方が古かったかもと自分の記憶に自信が無くなってきました… 笑
当時のビンテージレプリカブームの中で良くも悪くも目立っていたEDWIN。今なお続く(続いてない? )505シリーズを発表してノリにのってましたからね。
ワンウォッシュで税別7,900円!ビンテージレプリカ界の価格破壊王でした。
で、バリエーションがまた凄かった 笑
リジットからドロ染なんかの加工物まで、シルエットも3つ、シンチバック付きもあって、更にはボタンフライとジッパーフライまで!と当時のブームの勢いを感じさせます。
そんな505シリーズでしたが、肝心の色落ちはいまひとつ?だったような… 同じEDWINでこだわるなら、Leeの復刻版でしょ!って感じでした。(違うブランドですけどね)
そんな中でEDWINが本気を出して作ってきたのがSX(スペシャルエックス)シリーズ。SX、SX-R、SX-R本藍モデルまで揃ってました。
随分と昔話が長くなってしまいましたが、本題の色落ちレポートです。
当時はジャストサイズで穿くなんて考えはこれっぽっちも持ち合わせて無かったですから、このジーンズもゆったり目のシルエットを更にサイズアップ。
当然、ヒゲもほとんど出ないフラットな色落ちへと育ちました。
でも、生地自体のポテンシャルは結構高かったんですよね
土砂降り系の縦落ちでパッカリングも結構良い感じじゃ無いでしょうか?
ジャストサイズで穿いていれば……
バックポケットのステッチは、ファーストウォッシュ前に中心部分だけ抜いてしまいました。某L社のステッチに寄せてみようと言う魂胆です 笑
当時使っていた財布のアタリが、前回紹介したLeeの101Bと同じ形です。
赤タブは右ポケットの右側に着いてます。
クルッと良い感じです。
EDWIN自体の創業は1960年代ですので、ディテール的には自社製品の歴史を紐解いたと言う訳では無くて1940年代頃のリーバイスなんかをモチーフにしていたようです。中盛りされたベルトループもオフセットされています。
皮パッチは確かヤギ革製だったはず。あまり変化はありません。
フロントのトップボタンは月桂樹柄のドーナツタイプ。隠しリベットに股下のリベットも採用されています。
セルビッチ赤耳で割とハッキリとした色使い。
裾のチェーンステッチはオリジナルのままです。裾上げ必須の身長なんですが、当時は毎日ブーツを履いていましたし、まぁ多少引きずっても別におかしくない風潮だったのでそのままにしてました。
ファーストウォッシュして早く穿きたくて我慢出来なかったってのが実情ですが 笑
スペシャルモデルとは言え、価格破壊王が出したモデルだったのでここまで拘って確か税抜12,800円だったかと。
それにしては良い色落ちしてると思います 笑
よく穿きこんで洗濯もしまくりましたが、耳のアタリもしっかりと出てくれました。
若かりし頃の思い出のジーンズ、もう一度新品から穿き込んでみたいと思いますが流石にヤフオクでもお目にかかれませんね 笑
Lee RealVintage 101B 1944 モデル
記念すべき1本目は、多分、一番付き合いの長いジーンズを紹介したいと思います。
これを買ったのは確か25年位前ですかね…
1944モデルは現行のアーカイブシリーズにもラインナップされてますが、これはその初代モデル。
まだアーカイブじゃ無くてリアルビンテージってシリーズ名でした。
もう、細かい記憶は忘れてしまいましたが、テキトーなタイミングで洗濯しながら、とにかく毎日穿きこんでましたね。
当時は極太の耳付きジーンズをロールアップなんてのが流行ったりして、ジャストサイズで穿こうって考えがありませんでした。5サイズアップ!なのでヒゲは殆ど出ませんでしたね 笑
でもLeeらしい明るめなブルーの仕上がりがお気に入りです。
白い部分が狭いLee特有のセルビッチ。
裾は、何も考えて無かったのでシングルステッチです 笑
1944モデルの特徴的なパーツのトップボタン。
刻印はCOWBOYのままなのに、フラッシャーにはRIDERSの表記が入る過渡期のモデルだったのをしっかり再現しています。
さすがに、フラッシャーは残って無いですが…
股下には、まだリベット補強が残っています。
バックポケット周辺の色落ちとかステッチのほつれ具合はお気に入りの部分の一つ。
当時使ってた財布の形がしっかり残りましたね。
これもいわゆる、センター赤タグってやつですかね。
左綾デニム特有の縦落ちがしっかりと出ています。
セルビッチが綾織なのでアタリも割とクッキリとキャタピラ状に出てくれました。
オーバーサイズだったのでヒゲもハチノスも出てなくて自慢するような色落ちじゃないんですが、ノッペリ気味の中にセルビッチのアタリがクッキリ残ってるって言う、自分好みの色落ちに仕上がりました。
とは言え、最近は全く穿いて無いですけどね…
まぁ、他にもたくさんジーンズがあるので、穿けないってのが現実です。
体型の変化やら色々な事情で随分と穿き込んだジーンズを処分してしまいました。でもコイツは一生手放す事は無いでしょうね。
そんな一本です。